加熱調理の基本


加熱調理には、乾熱調理法と湿熱調理法とがあります。

乾熱調理法には「焼く」「炒める」「揚げる」という調理法があり、湿熱調理法には「茹でる」「煮る」「炊く」「蒸す」があります。

乾熱調理法は、食材に含まれる水分を奪いながら調理する、つまり摂氏100度よりも高い温度での調理法です。「脱水調理法」と呼んでもよいですね。
この調理法は、調理温度について、きちんとした知識がないと調理の温度がつかみにくく、簡単に失敗してしまいます。
多くの一般家庭で、皆さんが気が付いていないようですが、この乾熱調理法の場合、調理適温を超えた高すぎる温度で調理されている方が、ものすごく多いのが現状です。
これは、美味しくなくて、健康にも良くない料理を毎日作っている家庭が多いことを意味しています。

湿熱調理法は、温まった水分から、熱と水分を食材に与え続ける調理する、つまり摂氏100度以下での調理法です。「加水調理法」と呼んでもよいですね。
水は摂氏100度で蒸発しますから、鍋の中に水分が十分ある限り、鍋の中は摂氏100度を超えることがない、ということです。
上限温度が分かりやすいので、温度の管理が比較的やさしく、大きな失敗をすることが少ないと言えます。

人間が健康であるためには、食事が最も大切な基本です。体を鍛えることは、あくまでも正しい食生活の後にくるものです。そういった意味でも、間違った温度で、美味しくなくて健康にも良くない料理を作りながら、そのことに全く気づいていない方が沢山いるという言辞は極めて大きな問題です。

食生活は、人間の生命と健康の基本です。

是非、正しい調理温度を守り、生命と健康に良い食生活を送っていただきたいと願っています。